正しくはこうです。
「やるから、やる気が出る」。
「やる気が出たら勉強しよう」と思っていると、いつまで経っても始められません。
実は、少しでも手を動かし始めることで脳が活性化し、自然と「もう少し続けよう」という気持ちが生まれることがあります。これが「作業興奮」と呼ばれる仕組みです。
やる気は、天気のようなもの。待っているだけでは、いつ来るかわかりません。
だからこそ大切なのは、やる気が出るのを待つことではなく、「やる気がなくても動き出せる仕組み」を作ることです。
今回は、勉強を始められないときに試してほしい5つの方法をご紹介します。
1. 「最初の5分だけ」やってみる
勉強で一番エネルギーを使うのは、実は「始める瞬間」です。
机に向かうまでが面倒だったり、参考書を開くことすら億劫だったりすることはありませんか?
そんなときは、最初から「30分勉強しよう」「1時間やろう」と考えなくて大丈夫です。
最初のハードルを、極限まで下げてみましょう。
例えば、
「参考書を1ページやる」ではなく「1問だけ解く」
「単語を50個覚える」ではなく「5個だけ見る」
「英語を30分勉強する」ではなく「英語アプリを5分だけ開く」
このくらい小さな目標で十分です。
大切なのは、勉強量ではなく「始めること」。
一度始めてしまえば、思っていたよりも「もう少しやってみようかな」と続けられることがあります。
まずは5分。
「5分だけならできそう」と思えるところまで、ハードルを下げてみましょう。
2. 頭の中を全部、外に吐き出す
「勉強しなきゃ」
「英語もやらなきゃ」
「資格の勉強も進めたい」
「あれもこれも終わっていない……」
こんなふうに、やるべきことを頭の中だけで考えていると、それだけで疲れてしまいます。
そんなときは、頭の中にあることを紙やスマートフォンに全部書き出してみましょう。
書き出してみると、「何から手をつければいいのかわからない」という状態から抜け出しやすくなります。
そして、書き出した中から「今、一番簡単にできそうなこと」を1つだけ選びます。
全部やろうとしなくて大丈夫です。
まずは1つ。
「これならできそう」と思えるものから始めてみましょう。
3. 「新しい勉強時間」を作ろうとしない
「仕事が終わったら勉強しよう」
「夜、時間を作って勉強しよう」
そう考えているのに、帰宅すると疲れてしまって勉強できない。
これは、決して意志が弱いからではありません。
仕事や家事、育児などで一日を過ごしたあとに、さらに「ここから勉強するぞ」と気持ちを切り替えるのは、簡単なことではありません。
そこでおすすめなのが、今ある時間を勉強時間に変える方法です。
例えば、
電車に乗ったら単語アプリを開く。
コーヒーを飲んだら英語を5分聞く。
昼休みになったら英語の記事を1つ読む。
「この場所に来たら、この行動をする」と決めておくのです。
すると、そのたびに「今日は勉強しようかな」と考える必要がなくなります。
勉強を「予定」にするのではなく、「いつもの行動」に組み込む。
これが、忙しい人ほど続けやすい方法です。
4. 誰かに「宣言」して外圧を使う
一人で勉強を続けるのが難しいなら、誰かの力を借りてしまいましょう。
例えば、
「今から英語を10分やります」
「今日は単語を20個覚えます」
「このあと問題集を1ページやります」
と、SNSや勉強仲間に宣言してみます。
たった一言でも、「言ったからやろう」という気持ちが生まれます。
もちろん、毎回誰かに報告しなければ勉強できない状態を目指す必要はありません。
最初は人の力を借りながらでもいい。
続けるうちに「勉強するのが当たり前」という状態を作っていけばいいのです。
一人で頑張ることに疲れたら、仲間を頼ってみましょう。
5. 環境を変えて気分をリセットする
どうしても勉強する気になれない。
そんな日は、無理に自分を変えようとするより、環境を変えてみるのも一つの方法です。
例えば、自宅では集中できないなら、カフェや図書館に行ってみる。
静かすぎる場所が苦手なら、少し人の気配がある場所を選ぶ。
机に向かうのが嫌なら、いつもと違う場所で単語だけやってみる。
環境が変わると、それだけで気持ちが切り替わることがあります。
さらに、「勉強したら好きな飲み物を飲む」「英語の映画やドラマを楽しみながら学ぶ」など、自分が楽しめるものと勉強を組み合わせるのもおすすめです。
勉強を「我慢してやるもの」にしないこと。
「これならちょっとやってみたい」と思える環境を、自分で作っていきましょう。
やる気を待つのをやめよう
勉強が続かないと、「自分は意志が弱い」「三日坊主だからダメなんだ」と、自分を責めてしまうことがあります。
でも、必要なのは強い意志ではありません。
「やる気がなくても始められる仕組み」を作ることです。
最初の5分だけやってみる。
頭の中を紙に書き出す。
今ある隙間時間を勉強に変える。
誰かに宣言する。
環境を変える。
どれも、特別な才能や強い意志を必要としません。
まずは1ヶ月、できることから小さく続けてみてください。
「今日もできた」という小さな成功体験が積み重なっていくと、少しずつ勉強することが生活の一部になっていきます。
やる気が出たら勉強するのではありません。
勉強を始めるから、やる気が出てくる。
今日できることを、たった5分から始めてみましょう。